チャイルドシート固定機能付シートベルトによる事故の防止について
PIO-NET(全国消費生活相談情報ネットワークシステム)にシートベルトで遊んでいた子供がシートベルトに絡められ、はずそうとしてしても緩まず、逆に強く締まってしまい窒息しそうになったという事例が多く寄せられているとのことです。
現在、国内の乗用車のほぼ全てにおいて、後部座席左右のシートベルトはチャイルドシート固定機能付シートベルトとなっています。チャイルドシート固定機能付シートベルトは、緊急時の身体保持・拘束というELR(平常時はシートベルトをゆっくり引くと自由に引き出せるが、急ブレーキ等強い力が加わるとロックする)が基本で、それにチャイルドシートの装着に便利なALR(シートベルトを最後まで引き出すとロックされ、巻き込み方向にのみ動くが緩まなくなる)がついています。この機能自体が問題というわけではありませんので、チャイルドシート固定機能付シートベルトの特徴を知り、保護者は子供によく注意をしましょう。
また、車内の事故を防ぐための基本的な注意として、走行中はシートベルトをきちんと装着する、子供はシートベルトで遊ばないようしつけを行い、子供を独りで車内に残さない等、徹底しましょう。